ビジョン心理学ナイトライト・ニュースレター2020年3月号
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みなさま 春です、3月です!
日付が変わってしまいましたが、チャックさんのニュースレターをお届けします。
3月は、内側と外側の両方に向かう月です。活動的な月になりそうですが、その前にまず内側に目を向けるように求められています。コロナウィルスのような、ほぼパンデミックのレベルの蔓延は集合無意識から湧き上がるエネルギーを反映しています。
これは、人類のマインドの中で過去の未完了の全てを癒そうと言う試みであり、その機会でもあります。今月は、私たちのマインドの鏡であるこの世界を癒すというコミットメントを深めることができるのです。
すべての戦争、殺人、強姦、飢饉、地震、洪水その他の自然災害、また今回の場合は特に伝染病が、憎悪や復讐と同様に、未完了の出来事として癒されるべく表面化しています。
パンデミックは怖れの急激な高まりであり、今回の場合は、内側を見ることの恐れです。そこに何を見つけてしまうか怖いからです。しかし、もし私たちが真に内側を見ることができたならただ単に癒されるべき間違いを見つけるだけなのです。
私たちのニーズと願望は連動していて、最も深いレベルでの私たちの願いは癒しです。集合無意識から噴出したものは、コロナウイルスの前はオーストラリアの山火事であり、その前は香港の騒動でした。
火事は常に怒りや恨みつらみ、激怒、憤怒を表しています。病気は内側と外側の両方に向かう怒りです。病気は自分自身への攻撃であり、同時に周囲の人々も攻撃します。
病気におけるエゴの目的は、私たちが病気の症状にとらわれている間に、問題すなわち内なる対立が実際はどこにあるのかを、自分自身から隠すことです。エゴは私たちに闇と罪悪感への怖れによって、内側を見ることを怖れさせます。
ほんの小さな点のような怖れだとしても、それは私たちが光を見出させないようにします。私たちは内側の暗闇を闇のべールのように世界に投影します。内側を見ているそのままに、外の世界を知覚します。世界は自分が下した判断・批判を映し出す鏡であり、私たちは自分たちの内面を怖れているのです。
しかし、このことで内面には空っぽのスペースが生まれるので、私たちはもともと自分が批判したものや怖れているものを外界に探そうとします。すると、このようにマインドの分裂や欲深さ、奪うこと、利用することが生じます。
これらは、私たちが幸せであるために、このようにあるべきだと思っている要素です。ですが、奪うことや利用することは、真に幸福をもたらすための要素とは真逆のものです。
私たちは必要だと思うものに執着していて、私たちの執着は、やがてしがみつきや痛みとなります。何かを奪って利用しようとする試みは、うまくいかなくてイライラしているときには恨みつらみとなり、成功すればしたで罪悪感を持つことになります。
これはエゴが繁殖するのに最適な環境となる悪循環です。一方、私たちを癒すのは、受容、許し、寛容、手放すこと、他者を真に助けることです。
他者に対してしていることは何であれ、自分自身にもしているのであり、ネガティブなことをすると、私たちは罪悪感を持ちます。罪悪感を感じると、私たちは自分自身を罰します。ですから、私たちの潜在意識からくるすべてのネガティブで痛みのある状況は、自分自身を罰しようとし、同時に分離しようとする試みなのです。
自分自身を罰するのは罪悪感を癒そうとする間違った方法であり、それをするとなお一層イヤな気持ちになります。自分が被害者となるような状況はすべて、罪悪感から解放されたいからと自分を罰することが、どんなにうまくいかないかを現しています。それは罪悪感の問題を強化し、解放しようとしていたパターンも強化するだけです。
潜在意識が表面意識に上がってくるにつれて、私たちはより良い選択をして、癒しに一歩踏み出すことができます。
次にあげるのは、自分が被害にあった状況を癒すためにこれからの人生ずっと使うことができるような、深いレベルの潜在意識の原則です。それは、誰かがあなたに何かネガティブなことをした時はいつでも、実はあなたがその人にそれをしていたーというものです。
例えば、誰かに利用されたと感じたとしたら、あなたは引きこもるためにその人を利用していたのです。許さなければ、エゴは他の誰かの罪悪感を消すだけで、あなたの罪悪感は強化されてしまいます。
罪悪感は真実ではありません。エゴは真実を壊そうと試みますが、実際には嘘の雪崩の下に真実を埋もれさせることしかできません。私たちがこの世界を見る考え方全体は、欺瞞、否認、断絶に基づいていますが、私たちの真実への願いは今も私たちの中にあり、私たちを自由にして力づけようとしています。
3年前にヒーリングセッションの中で私は、集合無意識がもはやそれまでのようにマスタリーレベルに達した人の問題としてのみ噴出しているわけではなく、どんな人の問題の中にも影を落としていることに気づきました。
集合無意識は、どのような問題も慢性的にし、私たちを怖れ、権威との葛藤、恨みつらみの中に閉じ込めてしまいます。私たちが自分の知覚を通して経験するのは、私たちが投影したものにすぎません。
今月、私たちは自分たちのマインドの鏡であるこの世界を癒すというコミットメントを深めることができます。知覚は投影からやってきます。ですから私たちのマインドを変えることで、世界を癒すチャンスがあるのです。
投影によって、私たちは罪悪感を感じていることに関して補償行為をしがちである、と言う事実を隠そうとします。ですから「良い行いをする」ことで、私たちは罪悪感を隠そうとし、それを他者に貼り付けようとするのです。これでは自分の罪悪感を隠すだけで、他者を批判しながら相変わらず自分を罰してしまいます。
時に罪悪感は、先祖代々の問題や過去世、アストラルのパターン等の深い無意識レベルから来ます。アストラルは私たちが肉体を持つ前に起こした間違った選択と、天から落ちてしまった部分を見せてくれているのです。
これらの全ては、エゴがエゴ自体を存続させようとして見せている幻想なので、癒すことができます。罪悪感を個人的にも専門家としても研究してきた何万件ものケースから、罪悪感とは、エゴの虚像なのだとわかりました。
ほとんどの場合、罪悪感は、エゴが私たちの「次のステップへの怖れ」を隠すためのものです。私たちは罪悪感を、自分自身を非難し攻撃することで前に進まず、そこで学ぶべきレッスンを学ばずにいるために利用します。
つまるところ、罪悪感とは神との戦いであり、神を責めているということです。しかし、私たちは、神がするはずがないようなこと、あるいはしないでいるはずがないことについて神を責めているのです。それは私たちがしてしまったことやしなかったことを隠しているのです。
もちろん、多くの人々には集合意識から影響を受けているそれぞれの地獄があり、これは、自分の目の前に現れるのですぐに対処しなければなりません。批判と恨みつらみから、怖れや罪悪感、権威との葛藤、攻撃をもたらす分離の核となる問題は、すべての問題の土台であり、分離を継続させようとするエゴに利用されています。
罪悪感の幻想をよく見てみましょう。というのも、もし土台の一つでも癒したなら、問題はそのレベルで溶けてなくなり、私たちは平和と喜びに向かってもう一歩、歩みを進めることができます。あなたの罪悪感を真実の祭壇の前に置き、あなたが許可した分だけそれは溶けてなくなるということを知りましょう。
あなたは自分の罪悪感を何のために利用してきましたか?
あなたは、そこからどんなレッスンを学ぶはずでしたか?
あなたは、恨みつらみ、犠牲、罪悪感によって、何から隠れていますか?
真実は、あなたが平和と喜びのある「今ここ」に存在することを可能にします。すべての癒しは過去を癒すのであり、それによってあなたの純粋無垢さが戻ってきます。素早い癒しの方法としては、もう過去は終わったと知ること、あなたが過去をエゴの目的のために利用しない限り、もう存在しないのだと知ることです。
あなたのハイアーマインドの視点は、祝福と感謝だけが過去から来るべきであり、祝福と感謝だけが今も私たちと共にあるーというものです。エゴは罪悪感を利用して現在を息苦しいものにします。誰か他の人を有罪にしてしまった過去は存在しません。
あなたに罪悪感を感じさせた過去は、一度も起こらなかったのです。何万人ものクライアントとセッションし、これは真実であると常に証明されてきました。すべて、誤解だったのです。それらは手放して、あなたの真実の自己と、あなたのハイヤーセルフへと展開していく幸せのために、「今」に存在しましょう。
罪悪感は、愛に投資する代わりにエゴと分離に投資するために利用する幻想です。あなたは、それを変えることができます。他者を許しましょう。もし、誰かが愛のないふるまいをしたなら、それはあなたに助けを求めているのであり、あなたがその時(そして今も)その人に応えられるギフトを持っていた(持っている)ことがわかれば、他者を許すのは簡単です。
そうすれば、あなたは彼らの痛みを肩代わりする必要はないとわかり、今からでもあなたは彼らと自分自身の両者を自由にすることができます。かつてあなたが対処しなかったことも、今なら対処できます。彼らを救うという聖なる魂の約束を果たさなかった自分自身を許してください。
あなたはそれを、今することができます。奇跡講座の力づけの言葉を何度も繰り返しましょう。「私はこのことで自分を責めない。」これは、罪悪感を解放してレッスンを学ぶ簡単な方法です。
コロナウイルスは聖なる命の息を象徴する肺を攻撃します。風邪と肺炎は、私たちがまだ乗り越えていない喪失からくるうつ状態を表しています。
私たちの執着を表すあらゆる喪失を手放すと、私たちはうつ状態から再誕生へと進むことができ、さらに過去をまるごと手放せたら、ルネッサンスを迎えるでしょう。
集合無意識からくる問題であるコロナウイルスに、奇跡講座からの力づけの言葉を使うことができます。
「神は愛であり、これは神の意志ではない。」または、「神の私への意志は完璧な幸福である。」
心配している代わりにこの言葉を繰り返すことで、集合意識から玉ねぎの薄皮を剥ぐように、あなた自身とこの世界に違いを作ることができます。
今月は、行動しましょう。内側を見つめて癒しの道を見つけます。問題や感情は、真実の祭壇の前に置きましょう。あなたの罪悪感の案件を天の最高裁判所に差し出します。この天の裁判所では、罪悪感は簡単に免責されるのです。
免責されていないように見える最も珍しいケースでは、あなた自身が天に対して自分の訴訟を放棄することを拒んでいる場合があります。エゴはこのようにして始まり、あなたが生ではなく死の方向に向かうように仕向けてきたのです。あなたは、別の選択をすることができます。
あなたは、無実さと幸福によって、無実で幸福であるように創造されました。幻想であるエゴだけが、これを変えることができると信じています。
あなたの無実さと幸福を抱きしめて、この幸せとヒーリングのエネルギーを、過去や太古からきている世界的な怖れの反映であるコロナウイルスに送りましょう。
もし十分な人数がこれを行ったなら、問題は抑制され、解決され、次の問題が癒されるために表面化するまでは平穏であるでしょう。私たちは無力ではないのです!この、世界が退行しているように見える時期にこそ、癒しと幸せに大きく歩みを進めるチャンスがあるのです。
ナイトライト・ニュースレター 2020年3月
ハワイのカハルウにて
翻訳 春日井しの 栗原弘美