ビジョン心理学ナイトライト・ニュースレター2020年2月号
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2月はふたつの違ったエネルギーのある興味深い月です。ひとつは最初の10日間、その後2、3日の移行期があり、その後はふたつめの爆発的なエネルギーです。最初の10日間は、自分を律してフォーカスするエネルギーです。それはまるで、私たちが決められた軌道を進むロケットの中にいるかのようです。
今は、素早く進むことができるように、私たちのゴールに焦点を当てる時です。するとその後、私たちはおびただしい量のエネルギーであふれている時期へと飛び込んでいきます。それは、春になって多彩な生命がその瑞瑞しさをあふれさせるかのようです。もしあなたが自分のセンターからはずれていたなら、その時に作用している原始的なエネルギーに翻弄されて混乱してしまうかもしれません。
また、計り知れないほどの選択肢の中から、何か自分で選択した分野に専念すると、クリエイティブかつ自由になるでしょう。あなたは自分のために、何がほしいですか?2月が自分にとってどんな月になってほしいか、今、意図を持ちましょう。そして2月について考えるたびに、何が欲しいのかに再び心を向けることができます。
2月には、古くからの友人や新しい友人と、深くて愛に満ちた体験をするでしょう。あなたが愛と楽しさをもたらす人なのです。さらに、もしバレンタインデー、あるいはその日に限らず2月中のいつでも、ロマンスがあるとしたら、それはあなたが何をもたらすかにかかっているのです。
今はもう、世界で起きている出来事は、人類の集合無意識の影響を受けていることに気づくべき時です。オーストラリアの山火事から武漢に端を発した伝染病に至るまで、私たちは皆それらに責任があり、だからこそ対処もできるのです。起きていること、これから起きることを許し、天に私たちの許しの効果を何倍にもしてくださいとお願いすることもできます。
私たち全員のマインドや、土地そのものや、人類の古い、太古からのいまだ癒されていない部分からこのような集合的な体験を創り出している、何千層もの幻想を溶かすために、私たちはこれらの集合的な課題(出来事)を祝福することができます。
私たちは、病気や喪失、悲劇についての集合的な観念を一枚ずつ剥いでいくのを助けるために、力づけの言葉を使うことができます。力づけの言葉とは、「こうである必要はない」や、「私は神の内に安らう」(両方とも『奇跡講座』より)などで、神がこのような事態はもう対処してくれているとわかっていることです。私たちは、起きている出来事は私たちが自分自身を発見し癒していくために最善の事なのだと知り、神のインスピレーションに従っていくことができます。
多くの霊的な文書には、私たちは神に助けを求めることができ、愛にあふれた父なる神は、決して私たちを拒絶することはないと書かれています。私たちは今、顕在意識や潜在意識のマインドのかけらがはがれて無意識への道筋が開かれる、そんな時代に入り始めています。
私たちかつて、無意識層にある「悪霊や竜や財宝」への怖れによって、マインドを閉じてしまいました。しかし、意識の最深部であるハイヤーマインド(高次の意識)に到達するためには、無意識層にもアクセスする必要があります。もしシャーマニックな力を使ったとしても、そのような無意識層の勢力に対処し始めるのがやっとでしょう。これほどまでの意識の深みに取り組んで解決していくには、マスタリーか、天とのパートナーシップが必要です。
つまり、宇宙の友人たちとともに癒しの道を歩む一方で、自分の中の霊的な力やギフト(才能)について学ぶということです。人生で起きていることは、あなたにとって有益なことなのです。学ぶべきレッスンがあり、開かれるべき魂レベルのパワフルな才能があるのです。成し遂げるべき新しいレベルの平和があり、体験すべき様々な分野の喜びがあるのです。私たちは、悲劇に打ちひしがれることもできますが、また恩恵に満ちた簡単な道を天に見せてもらうこともできるのです。
私たちは皆、自分の外側にある「もの」を得ようと試みてきました。それが手に入らない時、手に入れたいという願いがもたらした結果によって苦しみました。本来なら手放してルネッサンス(復興)を体験できたはずなのに、失くしたものへの執着によって苦しみ、時間を無駄にしてしまいました。あなたが人生において何かを得たかったのに手に入れられなかった、あるいは失ったことによって、ひどく苦しんだ時のことを思い出してみましょう。
それらのものは、あなたを幸せにできたでしょうか?それとも、それらは依存状態や気そらし、物事の遅れを引き起こしたでしょうか。魂が進化するにつれて、あなたは依存や切り離された自立を手放して、相互依存に向かうよう求められています。あなたは自分の中の空洞を埋めるために、それらの「もの」がどうしても欲しかったのです。
もしあなたが内側を深く見ていくと、本当に喜びをもたらし続けるものだけが欲しいのだとわかります。もし何か「もの」を得ようとしたら、あなたはそれを手に入れたとしても、失ったとしても、どちらにせよ落ち込んだり、世界に幻滅したりします。ですが、それは本来あなたが何かを与えるはずだった相手から、それと同じものを取ろうとしているために起こっているのです。
私たちは皆、学びの途上にあります。ひとり一人にカリキュラムがあります。進化するにつれて、私たちの気づきと意識が成長します。時には大きく前進することもあります。ハートブレイクとは学ばれなかったレッスンであり、癒されるのを待っています。癒されれば私たちは、愛や絆や幸せへと還っていくことができます。ハートブレイクは、私たちがおかした間違いや、かつては欲しがっていた、そしてやがては幻滅してしまった偶像を見せてくれているのです。
私たちはいずれ、私たちが探し求めているものは、この物質的世界にはないと知ります。それは霊的なレベルの愛、奉仕、喜びや創造の中にあるのです。充足感をもたらすものは、霊的な癒しの道です。魂の旅路の途上で、私たちは目覚めます。まるで夢から醒めるような感じです。そして私たちは、天国の庭に戻ったことを知るのです。
私たちは、今経験しているこの世界が偽りであることを知って超越するよう、呼びかけられています。まるでこの世界が自分の根源であるかのようにそこに投資し続けることをやめた時、苦しむことはありえないと知ります。私たちは癒しのレッスンを学んで、愛と奉仕に投資することができます。その他のものは重要ではなくなって、いずれ自然に手放していき、自分自身を開いて天が私たちに与えてくれている全てを全面的に受け取るようになるでしょう。
私たちは欲望と抵抗を手放すでしょう。そこに喜びと寛容が取って代わるでしょう。批判を避けて、無実さと助けになることを選ぶでしょう。そして、他者をどう見ているかは、自分自身をどう見ているかであると認識するでしょう。こっそりと奪おうとするよりも、意識と心のすべてを使って愛することを決意するでしょう。
2月は私たちを目覚めさせてくれる、そして死の怖れからすっかり卒業させてくれるレッスンを学ぶ月であり、私たちは天国と地上を結ぶ懸け橋として、ミラクルに満ちたパワフルな人生を生きることができるようになります。他の人から欲しいと思っている愛に、あなた自身がなりましょう。疲弊している世界を解き放ち、目覚めさせるのを待っている、あなたの中の命の美しさを表現しましょう。
あなた自身のハートを全面的に与えましょう。それは何倍にもなって返ってきます。天にその恩恵と寛大さをあなたを通して注いでもらいましょう。「天の乳首」になりましょう。そうすれば、あなたは天の育みで他者を祝福する喜びを知り、あなたの中の光が大きくなるでしょう。変化が訪れます。最高のあなたでいましょう。死に向かって突進している世界の中で、あなたは命の力となるからです。あなたは夢遊病者のいる世界の中で目を醒ますでしょう。
ナイトライト・ニュースレター 2020年2月
ハワイ、カネオヘにて
翻訳 春日井しの 栗原弘美