ビジョン心理学ナイトライト・ニュースレター2017年10月号
10月は、状況が落ち着いていたり安定していた去年に戻りたい、という隠れた衝動が起こる人が多いでしょう。 とは言え、今月は2018年に起こることの証拠が現れる月でもあります。そして、2017年の残りかすが9月に完全にクリアされていないと、10月初旬の誕生の妨げとなり、新年までそれが続くことになります。ですから、昨年からの感情的な残りかすは拭い去ってください。あなたが新しい基盤にステップアップすることを阻害するのは、許さないという考え方です。何故なら全ての問題の根っこには、許さないという気持ちがあるからなのです。
10月20日までと、その後の数日間に、美と可能性について新しい見方が現れてきます。
今月最初の10日間は、人生の新しいバージョンと人間関係が、自分の目的に再度貢献することによって構築されます。昨年表れていたエゴの闇の影響で、全てを失ったように見える時でも、奇跡的な出来事によってあなたの運命は新しいレベルへと再生されるでしょう。
闇にまつわる出来事は神の意志でもないし、あなたの本意でもありません。しかしエゴの意志は、混乱や偽りやネガティブを構築したり強化しようと、全力で動きます。こういった事はマインドの深い所で起こっていますが、それでも天国かエゴかは自己責任で選択する必要があります。そして、どちら側のマインドにいるかは結果として現れます。もしネガティブな選択がネガティブな結果を引き起こしたとしても、いつでも選択しなおすことができます。最も暗い出来事の裏には、大きなギフトと再生が必ず隠れています。
この世界は、ゆっくりですが確実に切り離した自立的レベルから、男性性と女性性のバランスが取れたパートナーシップへと進化しています。相互依存に進むと、自己概念を伴った防衛をするために、社会が定義した現実をいかにエゴが利用しているかが分かります。
私達は、この世界で自分自身を隠すため、無意識のマインドを押し殺して、顕在意識を築いていますが、それは無意識のパワーや、闇や宝物を恐れているからです。歴史的に見て、現代の多くの問題は集合的な無意識によるもので、それは人類の歴史の痛みの残留物なのです。集合無意識は世界的な問題や天災として現れます。
埋め込まれた痛みが、ついに解決されるために現れます。 未完了や癒されていない事柄、例えば戦争や殺人、レイプや独裁、また天災などは、人類の集合無意識から取り込まれた闇のエネルギーや状況の現れです。気候変動は地球がバランスを取るための大規模なメカニズムで、今の状態は地球と人類の無意識がバランスを取るために起こしているのです。
癒しを求めてドアがノックされているのに応えなければ、対処すべきことに気づくためにドアがぶち壊されたり、靴紐を結ぼうとかがんだ背後から不意打ちにあったり、ノックする音はどんどん大きくなっていきます。そうなると結果は悲惨で、被害者的な気持ちになるでしょう。被害的な出来事への警告は出ているのに、私達は損失をただ無視する選択をしているのです。
パートナーシップを持つためには“放置のストーリー”をやめる必要があります。これは子供の頃の私たちが、分離し、自立的な自己概念を作り、自分のやり方で物事を進めるためのストーリーです。子供として描いた放置のストーリーが大きくなるほど、人生で自立的な魂のパターンが出てきますし、その反面で自己憐憫も感じます。自己憐憫は、自立的な人が隠し持っているシャドウの代表です。そして、これこそが超越するべきものです。私達はどちらかの親または両親を悪者にして自分を被害者に仕立てます。しかし、私達は無意識のサインを無視し、助けを求める声に応えず、逆に分離とエゴの確立のために利用しています。私達のエゴは燃え尽きと、かつての自分という子供の“遺骨”で出来ています。
しかし私達の内の奥深くには、共感、育む心、献身というギフトがあります。私達が輝くこと、目的を生きることを恐れなければ、天国とギフトによって逆転勝利することができます。今こそギフトの包みを開いて、燃え尽きや競争や死んだ感じを引き起こす分離を解かし、代わりに自分にふさわしい親密感や成功や喜びを手にしましょう。
他者を助けたいと望む人は神様の先生になります。神様の上級教師になるためには、自分の肉体と自己認識を手放すことが求められます。 そして自分がスピリットであり、この世界からは何も得る必要はなく、内面には天国という王国があること、必要なものは既に愛というギフトとしてそこにあり、それを分かち合えば良いということが分かるでしょう。
子供として無視された感覚が癒されないと、古いニーズを虚しいやり方で満たそうとして、それが病気や怪我を引き起こします。こういった試みは上手くいかず、切り離した自立的な状態では受けとることがほとんど不可能になります。無意識は、あなたを無視したのは両親ではなく、実はあなたが親やパートナーを無視したことを表わしてくれます。何故なら、あなた自身が無慈悲にも自分の癒しのギフトを与える事を拒絶したのです。
そして今、自分の人生には十分な愛がないと感じているのです。これは自分が設定したカルマのパターンです。私達の内面には、まだ自立的な分離があって、感情を恐れています。親密感は、こういった防衛を取り除き、痛みを通り抜けて、成功、楽さ、パートナーシップによる流れをもたらしてくれます。
昔の放置のパターンが本当はどんなことだったのか理解したら、あれは自分の犯した間違いで、それで他者を責めていたことが分かるでしょう。今こそ、全く新しいレベルでハートの“みずみずしさ”と楽しさを取り戻し、内側で既に感じている痛みを防衛するような生き方に取って代えることができます。エゴは、私達の分離の痛みを切り離すという約束の元に自己概念を築き、内面の痛みを封じ込めます。成功や親密感に近づくと古い感情が出てくるので遠ざかろうとしますが、実はそこにこそ親密感や成功が潜んでいるのです。無意識層では、他者を非難していることは、自分がやっていることなのですが、私達は自分を偽って他者を悪者にし、彼らからの助けを求める声を無視します。
今月はあなたに勇気を持って真実に向かって欲しいのです。そうすれば、あなた自身も他者も無実だと分かるから。 真実を持ってすれば、あなたの問題は不平不満の現れだと分かるし、同時にあなたの放置の体験は、密かに自分がケチになっていた部分なのだと気づくでしょう。そして全てを、あなたの思いやり、理解、愛へと変える事が出来ます。
この10月、あなたが輝き、再生し、神の子供に本当に相応しい基準へと、レベルアップするよう祈っています。
あなたの内側のギフトである愛と育む力を応援しています。そして、その愛を周りの人達と分かち合っていただくよう願っています。
ナイトライト ニュースレター
2017年10月
5日間のワークショップ中のタイ・プーケット島より
チャック・スぺザーノ