ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2011年8月号
ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2011年8月号
翻訳:ビジョン心理学トレーナー 大空 夢湧子
2011年8月のプロセスがどう展開するかを説明するには、「それは最高の時でもあり、最悪の時でもあった。」という文豪チャールズ・ディケンズの言葉を借りるのが最適でしょう。
2011年から2012年にかけては、意識が月ごとにますます速度を増して成長します。もっとも慢性的な数々の問題でさえも、大きなブレークスルーや達成が得られるのです。徹底的な進歩がおこり、意識の中でそれまで失われていた大きな領域が回復します。地球上への聖霊からの影響が増大するにつれて、数多くの天才たちが出現してきます。進歩して大いなる喜びに至ることもあれば、時には進歩したからこそ、私たちが取り組み遂にブレークスルーするためのハートを十分に得るまで待っていた、太古の暗闇や悪い態度、魂の暗夜に直面することもあるのです。
そもそも愛と光があれば辛い出来事も防ぐことができたはずなのに、自分が被害者意識をもち、愛と光に背を向けてしまった人生最悪の出来事に直面することになるでしょう。私たちが深層意識の中に記録した辛い出来事は、リアルなストーリーではありません。私たちは表面意識の中で、自分自身に対してあまりに多くのものを隠しているのです。表面意識では、自分がひどい扱いを受けて、トラウマになったことを証明することができます。でも、そのときは潜在意識を無視しており、そうすることで自分が停滞しつづけてしまいます。潜在意識が示しているのは、あの時自分が誰かを助けることができたのに、その人をワナに嵌めたということです。あの時私たちは、土壇場で状況を改善することもできたはずなのです。しかし自分を切り離して自立的に行動したくて、私たちはその出来事を使ったのです。人生の目的から逃げ出し、隠れる生き方を身につける口実として、その出来事を利用しました。私たちは愛の無い行動をし、苦しみ、まるで鎧のように「役割」を身につけ、自分自身にも、自分を必要とする人たちにも、天にも背を向けたのです。
そして今、私たちはもう一度光の方を向いて、自分の中の最も深く、最も暗く、最も隠れている場所を明らかにしているのです。毎日、わたしたちは、生きることを選択し、自分の責任とパワーを取り戻すことを選択します。日々、私たちは理解することによって、罪悪感というもっとも破壊的な幻想を解消し、より無実になっていきます。そして、世界は進化しつつあります。あらゆるものがより速い速度で展開しており、それが8月の状況を特徴づけています。
8月の全体像は、「戦争のストーリー」です。つまり対立、少なくとも主な対立のいくつかが、戦い、不一致、争い、口論などとして表面に上がってくるでしょう。今月は、自分を引き止めているものを変容させるのに最適な月です。今の時期は、意識を天の方に、私たちのハートと愛の方に向けつづけるよう、本当に注意を払うべき時なのです。
自分の周囲にある対立や攻撃は、自分の内面にあるものが外に投影されて見えているのです。それは古い、もしくは太古からのパターンであり、今の私たちにそれを変容する力があります。今月は、トラウマ後のストレスや多くの問題の根っこを癒すことのできる月です。なんらかの攻撃や自己攻撃が姿を現わしたなら、自分自身や自分の周囲のだれかをゆるすことが重要です。攻撃こそがエゴの土台であり、意識を回復して、かわりに喜びを持つべき時なのです。あなたが平和に感じられ、状況がおのずと解決していくまで、ゆるしてください。
第1週の半ばを過ぎた頃に、対立の対位法のように、発展的な広がりが現れ3週間ほどつづきます。だいたい8月4日ごろに始まりますが、最初の10日間には、資源の拡大と、少数の幸運な人たちにとっては予想外の豊かさが訪れるでしょう。
第1週目は、注目を引くためや特別な存在になるために、問題を「暗く妖しい魅力(ダーク・グラマー)」として使っているところに気をつけてください。あらゆる問題は、自分自身に対し、重要な相手に対し、そして天に対する攻撃の一種なのです。そこで自分自身を自由に開放するということは、成長の同じレベルに陥って助けを必要としている世界中の多くの人々を解放することになるのです。これについて、天は「あなたは世界を救うのを助けてくれますか?」というただ一つの質問だけを持っています。そして、あなたの次の問題への取り組み方で、それができるのです。あなたが次の問題を癒した時に、世界中のあなたのような多くの人々が同時に助かるのです。そのあとで、あなたは周囲で罠にはまっている人たちを助ける力を持てるのです。
第2週目の展開は、「自分が愛されていないと感じる」誘惑が現れます。私たちはそれを他の人たちに投影して、誰かが自分を愛してくれないと感じるものですが、愛されていないと感じるのは自分の方が愛するのを止めてしまった時なのです。自分が拒絶する時に、自分が拒絶されたと感じるものです。そして、大きく拒絶したときには、心が傷ついてしまいます。これは、だれかが自分に何かをしたとか、自分のために何かをしてくれなかったという、自分に言い聞かせているメロドラマのストーリーとは大違いです。潜在意識的にはそれは共謀であり、自分で自分を傷つけないかぎり何者も自分を傷つけることはないことを示しています。私たちはそれらのシナリオを潜在意識の中に書いて、彼らにも自分にも隠しておくのです。
第3週は、「疑い」に関するレッスンを学ぶ週です。「疑い」とはエゴの防衛であり、自分が前に進むのを止めるものです。自分に意欲があり、次の一歩を進んで受け入れ、真実を選択すると誓うとき、すべてが前に進みます。何かに関する「疑い」は、自分自身に関する「疑い」であり、絆が失われたときに「疑い」が発生するのです。成功とパートナーシップに向けて前進するということは、再び絆を結ぶことであり、それにより自分自身がより楽になり、流れに乗り、自由になります。次の一歩を踏み出す怖れと、それに連なる「疑い」を隠している症状は数々あります。戦い、問題、病気などのすべてが、この怖れと「疑い」を反映しています。
8月第4週は、「恍惚感(エクスタシー)」が湧き出てきます。徹底した喜びであり、他者を完全に愛することやワンネスの経験から生まれる愛と喜びの中で我を忘れるのです。8月中は、エゴが愛の中に押し流されるような高揚に備えて、自らの癒しに注意を払いつづけることが役に立つでしょう。
8月末の数日間は、「悲嘆」が表面に浮上するでしょう。その大半は、前の週の恍惚感を失ったことの「悲嘆」でしょうが、様々な喪失やトラブルというかたちでも表れるでしょう。絶えずゆるすことに加えて、手放すことが必要です。それにより、大半が古くからの、または太古からのものである「悲嘆」が、ついにルネッサンス(復興、再生)へと変容するでしょう。
私たちの世代は、和解者(ピースメーカー)として生まれ、人間関係や家族や世界の絆を回復すると約束したのです。それは大きな神聖な約束であり、それを成し遂げるには、自分自身の癒し、自らの暗いストーリーを捨てること、「悪者」はいないと認識して自らの潔白さを取り戻すこと、他の人たちもまた癒され自らの潔白を認識するのを手伝うことです。絆が回復したときに、そこには愛と安らかな成功があります。
ちなみに、先月はみなさんの日本のための祈りがすばらしい結果をもたらしました。先月の日本の地震はもっとひどいものだったかもしれないのです。
あなたの人生に大きな豊かさと癒しのストーリーをお祈りしています。
チャック・スペザーノ
2011年8月
ドイツ、ハルト