ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2004年11月号
ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2004年11月号
翻訳:アドバンストレーナー 大空 夢湧子
11月 チャック・スペザーノ
10月からの「新たな始まり」のエネルギーは、11月の上旬までしっかり続きます。「新たな始まり」はすでにスタートしているにしても、そのエネルギーはどんどんとスピードをあげて加速化しています。まだ「新しい章」が始まっていない人は、今がその時です。
この新しい流れに乗ることを拒み、頑なに古いやり方にこだわっている人は、ある種だしぬけにたたき起こされるような出来事に遭遇するかもしれません。頑固に昔のやり方に執着している人々は、愛する人たちとの間に感情的に距離ができるでしょう。川が流れているときに、流れと共に進まないと、自分とは対立する人たちと離れて、天の恩恵からも切り離されてしまうでしょう。12月初旬にあなたが孤独感と疎外感にさいなまれているとしたら、それは間違った方向に進んでいるという確かなしるしです。一方、あなたが緊密に結ばれたグループやチームやコミュニティーの一員であり、一歩前に進んでもっとも身近で大事な人との関係がさらに強まっていたなら、自分が正しい方向に進んでいることがわかるでしょう。
11月は、あらゆる意味において「回復(取り戻すこと)」に最適な月です。
本質的には、真実、そして「愛と(人生の)目的の道」が回復する(取り戻される)でしょう。自分がエゴの道を進んだために人と自分を切り離し、人との間に距離ができてしまい、外面的には成功しているにもかかわらず次第に希望を失ってしまったことに気づいて、エゴの道で失われたものを回復することができるでしょう。
また、私たちは中毒(依存症)、悪い習慣、耽溺(悪い習慣にひたり過ぎること)から回復しつつあるのかもしれません。11月中は、いくつかの自分の「いやな面」に気づくことが可能です。自分のいやな面に関する新たな気づきを、自己攻撃のためではなく成長のために使うことができれば、自分を変えるために大変役に立ちます。自分を受け入れること(自己受容)が、前に進むためのキーポイントです。また、自分が新たに発見した自分のいやな面を、偏らないつり合いの取れた見方で見るためには、ユーモアが大いに役立ちます。自分を拒否することや抵抗、罪悪感は、マイナスの行動を強化するばかりで苦痛のもとです。
体重を減らしたい人は、気難しがり屋になり、感情に溺れることはやめましょう。わずかな気づきがありさえすれば、(自分のいやな面を見たくないので食べてしまうという)補償行為やさまざまな症状を超えていこうというモチベーション(やる気)が出てくるはずです。
11月には、エゴや欲や怖れから焦点がはずれて、連帯感や「自分が何を与えられ、何を達成できるのか」の方に意識が向かいます。「自分は何を手に入れられるか。何を取れるのか」から、「自分は何を与えられるのか」へと意識を根本的に転換することができ、成功と幸せの新しい土台を築き上げることができるのです。これは私たちにとって、まったく新しい生き方の始まりになるかもしれません。今まで自分たちが、ちょこちょこと奪ったり、盗んだりしてきた細かなやり方が全て明らかになるので、それを受け入れ、その後手放すことができます。
強欲や自己放棄にはまっていると、そのために「自己犠牲」と「人の目を盗んでこそこそ取ろうとすること」の悪循環に陥りがちですが、自分を数に入れてこなかったという隠れた要因がはっきりと見えてくるでしょう。自分を数に入れること、自分を仲間に入れることを許してこなかった場合には、お互いに愛し愛される関係が持てず、仕事面でも自分がいくら努力しても報われず相互の利益にならないのです。自己放棄することは、自立的でいつづけ、人生の「暗いストーリー」を語りつづける密かな方法です。「暗いストーリー」は私たちの「権威との葛藤」を反映しているものです。究極的には神をも含むあらゆる権威的な存在を攻撃の対象にしています。
11月は、メッセージとメッセンジャー(使者)の月です。だれかにメッセージを伝えようという閃きを感じたり、同様にだれかからメッセージを与えられたりするでしょう。自分が人へのメッセージとして受け取る内容と、人から自分が受け取るメッセージの内容の両方に耳を傾けることが大切です。今月は、私たちが大いに人の役に立つことができる月であり、同じように人が大いに自分の助けになる月なのです。また、直接自分にやって来る自分の人生についてのガイダンス(導き)に対してオープンになって受け取ることが重要です。自分が進んで受け取ろうとすればするほど、ガイダンスの量は多くなるでしょう。私たちは、メッセンジャーになることが求められているのです。私たちが受け取るメッセージの量は、11月中旬から12月いっぱいまで増え続けるでしょう。これから現れつつある可能性にむけて私たちを準備するための内容です。
人生は、私たちに奉仕しているのです。マイナスの出来事が起きたときは、私たちがどこを癒す必要があるのかを指摘してくれるのです。そこで抵抗してしまうと、事態は悪化します。今事態に向き合うのを避けても、後になってから直面せざるをえないのですが、そのときは、さらに事態が大きく悪い方に進展しているでしょう。今月は、自分と自分のギフト(才能)を回復する(取り戻す)月です。
恩恵に助けてもらってください。
11月のキーポイント
1. 新たな始まり
2. 回復(取り戻すこと)
3. メッセージとメッセンジャー(使者)
4. 隠れた要素を自己認識
5. エゴとの連携を捨てて、「取ること(奪うこと)」を「与えること」に置き換える可能性
チャック・スペザーノ
ハワイにて