自分を数に入れる
栗原弘美です。
どうしても、人に合わせたり、人の犠牲になってしまう人がいます。
「いいひと」をやってしまうのです。
あなたは、何故いい人をやっているのでしょう?
人に好かれたいからでしょうか?
人に嫌われるのが怖いからですか?
いい人の下では、自分には価値がない、と感じています。
価値がないから、人のお節介をして、自分を後回しにしてしまうのです。
そして感謝されないと怒りがたまってきます。
病気になったり、親しい人に向かってキレたり、突然すべてを投げ出してしまったりします。
まわりのひとにとって、つきあうのがむずかしい人になってしまうのはいやですよね。
マザーテレサは、インドで貧しく孤独な人が死にゆく場所を提供していました。
弟子たちが看病に疲れ果て、険しい顔をしているとき「あちらに行って休んでらっしゃい」 といったそうです。
知らず知らずのうちに、愛が役割や犠牲になってしまうことに気づかされますね。
まず、自分を数に入れることを決めましょう。
自分を数に入れるとは、ケーキを切り分ける時に、ちゃんと自分の分も数に入れて切る、というようなことです。
自分のニーズ、時間、エネルギーを、ほかの人のそれらと同じく尊重するということです。
人によっては、自分優先ーまず自分のケーキを先に取っておく、くらいの方が良いのかもしれません。
無価値でダメだと思っている自分、お節介な自分を許しましょう。
そして、いい人と特別さを手放して、自分を数に入れましょう。
そうすれば、人に何かをしてあげるときは純粋な愛や思いやりから、喜びをもってすることができます。
「いい人」であるより、「本物」でいる方が気持ちがよいし、まわりの人にとってもラクです。