父の願い
2021年11月10日(水)
栗原弘美です。
お父様が重篤な病気を患っている方からご相談を受けました。
両親は自分が子供の頃からずっと仲が悪く、その方はお父様を拒否し続けるお母様を責めていました。
お父様が病気になり、もう助からないとわかったころ、親戚からお母様がお父様を受け入れられない理由を初めて聞きました。
父の味方をして母を責めていたことにとても罪悪感を感じているものの、母に謝ることができない、というご相談でした。
まず、対立しているふたりの間に起きていることは、第三者にはわからないことが多いのです。
夫婦関係には双方に100パーセントの責任があります。
勝手に判断して片方の肩を持たないことです。
そして、その方は、謝るよりも自分の罪悪感を大切にしているということに気づいていただきました。
お父様が今一番してほしいことは、お母様と仲直りすることではないか、
お母様と仲直りして、おふたりが平和に包まれることを願って、お父様は今がんばって生きていらっしゃるのではないかとお伝えしました。
その方はお母様の反応が怖くて、なかなか謝ることができないのかもしれません。
でも、お母様に謝ることができれば、それでよしとすることです。
お母様がどんな反応をされてもそれはそれでよいのです。
そして、そのことでお父様とお母様の、両方の味方になることができるのですよ、とお伝えしました。
今、このような時代においては、明日は何が起こるかわかりません。
自分に正直になって、今、本当に大事なことを先延ばしにしないことが大切ですね。
喧嘩や対立をそのままにして、後悔のないようにしましょう。