経営とコミュニケーション
仕事のことで、経営者の方から相談を受けることがあります。
ある経営者の方は、スタッフに無断欠勤されてから、要となるそのスタッフを100%信頼できない、と悩まれていました。
コミュニケーションはとっているのですが、スタッフに気を使ってしまい、表面的なコミュニケーションとなっているそうです。
その方にはパートナーがいます。 普段スタッフに気をつけている分、パートナーに感情をぶつけてしまっているようです。
感情のコントロールが出来ず、直接の相手や状況にではなく、他の所で感情をぶちまけているのです。
感情のやつあたりというパターンですね。
そのようにパートナーに当たってしまう自分が嫌になり、スタッフには気を使って、はっきり物が言えなくなってしまうという悪循環が続くのです。
以前、感情をひとにぶつけることで、うまくいった時があったのでしょう。
しかし、いつもそんな形で相手からニーズを満たしてもらおうとしていると、自分に自信が持てなくなってしまいます。
まずは、パートナーに対する未熟な態度をやめましょう。
感情的に成熟すると、パートナーを育むのが上手になります。
会社では、スタッフに所有意識を持ってもらいましょう。
スタッフは、会社を何%所有しているでしょうか?
あなたが経営者でしたら、従業員を思い浮かべて、それぞれ何%会社を所有しているのか、考えてみましょう。
あなたが従業員でしたら、あなたは会社をどのくらい所有していますか?
経営者の方、スタッフが育っていかないとしたら、あなたの中にスタッフとの競争があります。
自分を正直に見てみると、自分が一番で、スタッフが自分より輝くと困る、という部分はありませんか?
これは、「かけがえのない存在」でいたい、という隠れたニーズです。
必要とされたい、特別でいたい、勝ちたい、存在を証明したい 等。
これがあると、会社が楽に成長するのを阻むだけでなく、人が育っていかないのです。
経営者にこのニーズがある方は多いようです。
パートナーに文句を言っているときには、真のコミュニケーションをさぼっています。
大事なことは、コミュニケーションの成功を意図するかどうか、です。
コミュニケーションをする前に、成功を意図すること。
成功とは、最後に二人が良かったと感じること、二人が勝つことです。
パートナーとのコミュニケーションも、スタッフとのコミュニケーションも、まずは成功を意図してから始めましょう。
そして、いつでもパートナーがプライオリティです。
パートナーとあなたがひとつなら、スタッフとの関わりは簡単ですよ。