デッドゾーンでは誘惑に負ける
世の中で起きていることは、あなたの意識の現れだととらえてみましょう。
ニュースに出てくる話を、他人事にせず、自分の中に同じような意識があるかもしれないという視点で、心の中を見てみます。全て目に映るものは自分自身の意識の現れです。これを心理学では投影と言います。
最近の、すべてを手に入れ、世間的には成功しているスポーツ選手や芸能人、政治家などが、どうしてあんなバカなことをしてしまうのだろうという報道を多く耳にします。ついこの間までスターだった人たちが全てをぶち壊してしまうのです。
まさにこれはビジョン心理学の意識の成長モデルにある「デッドゾーン」の段階での現象です。あなたの中もこのデッドゾーンの感覚があるのではないでしょうか。成功していても決して幸せではない感覚です。もう先がなく死ぬしかないとすら考えるところです。
実は、このデッドゾーンでは欲が強くなるのです。そして欲が強いので誘惑に負けてしまいます。これはまさに中毒です。中毒にはお酒や薬やSEXだけでなく、仕事中毒、競争中毒などもあります。女性であれば男を負かしたいという欲もあるでしょう。しかし、このデッドゾーンにいる時には、それらをやめることはできません。
ではどうしたら良いのでしょう。答えは、成長して先に進むことです。デッドゾーンという、全ての人と競争している段階を抜けることが答えなのです。
それには、まず、この先がある、ということに意欲をもつこと。そして鍵となる女性性を復興させることです。女性性を自分の中で取り戻していくことで次の段階に進むことができます。この女性性は男性の中にもあります。自分の中の男性性と女性性のバランスをとっていくことが大切なのです。
女性性を復興させるためには、パートナーが必要になります。
男性はパートナーである女性を尊重していきます。そのことで自分の中にある女性性も尊重され、バランスが取れてきます。
女性は意識を向けると自分自身の中に女性性があることに必ず気づくはずです。女性は自分の中にある女性性を使ってパートナーをリードしていきます。そして、自分の中の真の女性性が育っていきます。
デッドゾーンを越えて、パートナーシップの段階に進むと、私たちは愛を体験することができるようになります。残念ながら本を読んでも愛は体験できません。対等なパートナーシップにより初めて愛を感じることができるようになるのです。
春はそこまで来ています。対等なパートナーシップを目指し、そして愛を体験しましょう。愛はあなたのマインドにミラクルを引き起こします。そしてマインドのミラクルが現実のミラクルへとつながっていくのです。
LOVE&VISION 栗原英彰